関西ひのまる会での「じゃみ」問答です。桑田会長から問題提議がありました。 __________________________________________________________________________ 井澤様。  業界の会で誰言うとなく、What is JYMI?の質問が。  いつから、誰が言い出した?・アレはカレットの別名じゃないの? 英語、漢語?と議論が出て結論出ず。3年間実務を離れている私。皆さんよくご存知 と解釈してました。  過去のよくメーカーさん馴染みのない英語を持ち出した時代が、 ニュータリフ(新価格表の事) Break Throughの改革とか。 ジャミはどうなんですか。ユーザーの目線に合った名前なんですか。 **************** 桑田 正軌Masaki Kuwata E-mail m_kuwata@kuwata-glass.co.jp (078)371-1861 **************** __________________________________________________________________________ インターネットで、”ジャミ&ガラスくず”で検索しましたところ、 通商産業省 産業構造審議会廃棄物・リサイクル部会 第15回容器包装リサイクル小委員会(平成11年12月6日)配付資料 「法施行に当たって必要な運用解釈について 別紙」 容器包装リサイクル法の運用に当たっての解釈事項 という文書が引っかかってきました。(添付) これを読むと、”ジャミ”は、以下のように推察されます。 ガラスくず(私たちの出すガラスの落とし&屑、ガラスビン等)を 粉々にする作業を経て出来るのが”カレット”(⇒硝子製造メーカーに納入する) そのカレット化する過程で ”ジャミ”(カレット化する時に出るガラスくず)が出来る。 文書からの推察では、上記のようになります。 ”カレット”という言葉も”ジャミ”という言葉も、正確に言うと、私たちの板 ガラス業者で言うガラスくず(ガラスの落とし&屑)ではなさそうです。メーカー (製造側)から持ち込まれた用語のような気がします。ただ、通商産業省が正式 な文書で使っている言葉ですので、それぞれの単語自体には由緒があるはずです。 私の推測で書きましたが、果たして当たっていますかどうか? こういった謎解 きも、インターネットを利用したら、結構、楽しく出来ます。正しい答えと照合 するのが楽しみです。 ■■◆ 小 孫 雄 史 E-Mail:komago@komaq.com ■■■ CompanyURL:http://www.komaq.com/ ■■■ HomeURL:http://www.sakai.zaq.ne.jp/duaaf600/ __________________________________________________________________________ 関西ひのまる会メンバー様各位 おはようございます。硝建C企画室 出口です。 話題になっている「じゃみ」の件ですが原点に立ち返って国語辞典を調べてみました。 (インタネットの無料配信版です) 【じゃみ 1】 〔動詞「じゃみる」の名詞化〕 (1)事が途中でだめになること。おじゃん。 (2)釣りで、外道にあたる小さい魚。雑魚(ざこ)。 (3)小さいもの。若いもの。 「いい年をして傾城の―をこふ/柳多留 30」 *三省堂提供「大辞林 第二版」より ここから考えますと、ガラスを切り刻んだ残りがもうこれ以上は使えないと言うことで売り物にならない雑魚にたとえられ、非常に高級品であったガラスを失敗して割ってしまい商売にならなかったもの「おじゃんになってしまったもの」というニュアンスをふまえて「じゃみ」なのではと思います。 関西ではあまり聞かないとの話が谷村会長様よりありましたが、「おじゃん」と言う言葉自身もあまり関西では聞かないように思います。そのために、関東独特の言い方と言う感じがするのではないでしょうか。 一方、小孫社長からのメールに「カレット」と「じゃみ」が明確に区別されているむねの内容がありましたが確かにおっしゃるとおりで、原料として使うものは「じゃみ」とは言わずに必ず「カレット」と呼びます。選別した際に出てきた不純物を「じゃみ」と呼んでいるかは明確ではありませんが、少なくとも原料として「じゃみ」を混ぜると言う使い方はしません。ちなみにカレットは下記のように定義されています。 【カレット 2 [cullet] 】国語辞典 破砕されて再利用される空きびんなどのガラスくず。 【cul・let /klt/】英和辞典 カレット 《再溶解用のくずガラス》. 新たな情報が入りましたらお知らせいたします。取り急ぎご連絡まで。 ==================== 日本板硝子株式会社 硝子建材カンパニー 企画室 企画グループ 出口忠志 E-mail:TadashiDeguchi@mail.nsg.co.jp TEL:03(5443)0106(*-23-8106) FAX:03(5443)0130(*-23-8130) __________________________________________________________________________ 出口 様 大変お忙しい中にも拘らず、「じゃみ」について お調べ頂き本当に有難うございました。 *********************************  ナニワ鏡工業株式会社  谷村公二    TEL (06) 6712-1111    FAX (06) 6712-2221 MAIL  nkagami1@hyper.ocn.ne.jp *********************************  __________________________________________________________________________ 関西ひのまる会の皆様 毎度お世話になります。 しかし、「じゃみる」などという言葉は聞いたことがありませんでした。 こんな動詞があったんですね。 小生の推測としては、 ・「ほおるもん」転じて「ホルモン」となった、という有名な逸話から、 ・「(使えない)じゃま(なガラス)」の語尾が永年の間に変化し「ジャミ」となった  のではないだろうか?と言語学的に考察しておりました。 日本板硝子(株)硝子建材カンパニー 大阪支店硝子建材販売グループ 井澤 尚